ランドバンキングとは土地を使った資産運用のことで、アメリカ、カナダ、メキシコ、タイなどで行われています。(国土が小さく未開発の土地が少ない、そして人口増加が見込めない現在の日本では、あまり行われていません。)
流れはとても簡単で、「安いうちに土地を買って、高くなってから売る」です。金融商品の中でも比較的シンプルな資産運用です。
貸しビル業などの一般的な不動産投資と混同されますが別物です。一般的な不動産投資は、ビルの維持費・管理費、空室、建物の老朽化、価格の下落などが発生しますが、ランドバンキングは建物ではなく未開発の土地に対して投資するため、そのような懸念事項がありません。
ランドバンキングの流れ
ざっくりした流れです。
- ランドバンキング会社が土地選定を行い、需要がありそうな土地を安価で買い取り
- その土地を細分化(ユニット化)して投資家に販売
- ランドバンキング会社が都市開発計画を立案
- 不動産屋や現地開発業者へ土地を売却
ランドバンキング成功のポイント
一般的にこれら4つが挙げられます。
- 行政のコミット
- 人口流入
- 雇用創出
- 新規ビジネス
この中でも「行政のコミット」が一番重要だと思われます。例え今は草木しかない荒地でも、行政がその土地の都市開発計画を承認していれば、将来(よっぽどのことがない限り)開発が行われ、自然と残り3つのポイントも満たされ、地価が上昇することになります。逆を言えば、このポイントを満たしていなければ、その土地への投資は控えたほうが良いと言えます。
加えて、基本的に投資したお金は地価が目標金額に達するまでは返ってこないため、5~10年間は寝かせてもよいお金で投資をするのが吉です。
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