海外の金融商品を見てみると、「この商品は信託商品です」といった説明が書いてあることがあります。これは、「皆様からお預かりする積立金や保険金は信託口座で管理するので安全です」といった意味を指すことが大半だと思います。
信託口座とは、普通預金口座とは異なり信託法という法律に従い、その金融機関の資産とは分けて管理されます。そのため、もしその金融機関が破たんしたとしても信託口座にあるお金は守られるというわけです。
この信託の起源は、18世紀ごろのイギリスまで遡ります。当時のイギリスはいわゆる戦国時代でだれもがいつ戦死してもおかしくない時代でした。そこで貴族や戦士たちは、自分が戦死しても残された家族が安心して暮らせるように、財産を信頼できる友人に託して戦地に向かいました。貴族や戦士に万が一のことがあった場合、託された者は託した者の意思に従い、指定された人物に対して指定された時期に託された物を渡すという作業を行ったのが始まります。この信頼できる人物というのが、現在の信託会社となっているわけです。
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